第67章 黄色とナンパ
「どうしたんスか?」
「……赤司くんの浴衣、白地でしたね」
「え、マジで!?」
「うん。しかも竜が描かれてた……」
「竜!着こなす難易度高いッスよ!」
「でも似合ってましたよね」
「うん……」
「「「(さすが赤司くん……!)」」」
『征十郎はペンギンとかいう可愛い柄より、竜とかそう言う和系の柄のほうが似合うからね』
そう言うと3人は納得したのかコクりコクりと頷いて、肯定を示していた
テツヤが持っていたたこ焼きを食べ終えて(りんご飴はまだだが)パックをゴミ箱に捨てると、涼太が何かを思い出したのかさつきを見た
「そういえば…今日は青峰っちは一緒じゃないんスか?」
「うん、それがね……
一緒に来たんだけど休憩所で待ってるからお肉買ってこいって言われちゃって…」
「青峰っち、らしいッスね」
「黄瀬くんは1人で来たんですか?」
「そーッスよ
知り合いのおじさんに、今日はお神輿を担ぐからぜひ見に来てくれって誘われて
本当はもっと早く来るつもりだったんスけど、道路がすごい混んでて車が全然動かなくて」
「・・・わざわざ夏祭り来るのに、タクシーに乗ったの?」
『うわ、涼太引くわー
タクシーとか使うなら他のものに回せよ』
「ちょ、なんスか!
#NAME1#っち、桃っちその目!俺、そんなにセレブじゃないッスよ!
今日は仕事があって、帰るのにマネージャーさんの車で送ってもらっただけッス」
「確かに…道路混んでましたね
僕もここに来るとき、渋滞しているのを見ました」
「パトカーとかずいぶん停まってたから、なんかあったんじゃないスか」
「事故とか…事件かな?」
『混んでるなら事故の可能性がでかいかな』
「でもまあ、いいじゃないスか
今は夏祭りを楽しまないと」
涼太の言葉にテツヤとさつきは笑顔で頷く
あたしはこれからのネタを知っているために、どうしようかなー。とまだりんご飴を食べながら考えるのだ