第66章 夏祭りですね
色んな店を巡りめぐっていると紫原が、次はソースせんべい食べたいんだよね~。と言い出したので屋台を探す
…あれ、あたしと同じ大きいサイズのりんご飴買ったよね
もう食べ終わったのか?うん。早いよ
「ミードリン、どうしたの?」
『え、緑間?』
「桃井……それに、黒子に紫原に#NAME2#まで一緒か」
「緑間くんも輪投げで遊んだりするんですね」
「これは遊びではない」
「じゃあ、その手に持つ輪投げはなんですか?」
「これは俺が人事を尽くすことへの決意の証、そのものだ」
テツヤの言葉通り、緑間は輪投げの手に何かを遊んでいる途中だったように見えた
どーせ緑間のことだから、ラッキーアイテムなのだよ。とか言うんだろうけど
て言うか実際台詞がそうだったし
「ここの輪投げは、なかなか個性的な景品が多いので、俺のラッキーアイテム候補に入れておこうと思ったのだよ」
「どれを狙ってるの?」
「あの中段に並んでいる、なまはげのこけしだ」
「……個性的だね」
「ああ。滅多にない逸品だ
あれならば、ラッキーアイテムが『なまはげ』でも『こけし』でも『子供を泣かすもの』でも、いつでも対応できる」
「…いろいろ大変だね」
「そうなのだよ」
『緑間、その解釈絶対違う気がする』
もう緑間ってラッキーアイテムにどれだけお金かけてるんだろう
いくら育ちが良いからって…すごすぎる気しかしない