第66章 夏祭りですね
「ムッくん
赤司くんと何か約束したの?」
「うんっ!
将棋大会、優勝景品の中にお菓子の詰め合わせがあるんだって
大会が終わったら取りに来いって言われた」
「勝負する前から、もう優勝すること決定なのね……」
『さつき、それあたしが既に征十郎に突っ込んだ』
「まあ、赤司くんが負けるとは思えませんしね」
「だよねー」「そうかも……」
テツヤの言葉にうんうんと頷く紫原とさつき
…何せ、絶対王政だからなぁと1人納得する
『あ、どうせならこのまま4人で遊ぼうよ』
「俺りんご飴食べたーい」
『あ、あたしも食べたい』
「じゃありんご飴の屋台を探しましょうか」
4人でカランコロンと下駄の音を鳴らし歩く
紫原が目を引くのに対して、テツヤは影の薄さによって全く目を引かないという相違点から少し笑いがこぼれる
「あ、りんご飴の店あったー」
「じゃあそこに並びましょうか」
『あたし大きいの買おうかなー』
「じゃ私は小さいの食べよーっと」