第65章 夏休みだ
キセキ達と別れて自分の家へと帰ろうとしたとき、いつも通り征十郎が横を歩いていて、あたしに話しかけてきた
「明日、夏祭りがあるそうだね」
『そう言われればそうだね
去年も一昨年も確か一緒に行ってたし』
「今年も一緒に行くかい?」
『ん、行こっか』
「けれども俺は知り合いから将棋の大会に出るよう頼まれていてね、その間にどこか回っていると良いよ」
『りょーかい』
そいえば小説3巻ネタで夏祭りがあったなーと記憶を探り出して思い出す
…ああ、テツヤとさつきが主の話か
「じゃあ明日、#NAME1#の家に迎えに行くよ」
『何時頃の予定?』
「そうだね…ここから少々歩くことと混むことを考えると、5時頃が最適だと思うんだが」
『じゃあその時間で』
「了解したよ」
今年も夏祭りに行くんだなーと思って自分の気持ちが少し高まるのを感じる
それは征十郎も同じなのか、口元に笑みが浮かんでいて、とても綺麗だった
『じゃあ征十郎、明日ね』
「ああ、楽しみにしているよ」
早く明日が来ないかなぁと思い、夏休みが始まるのを実感してウズウズする
それはきっとみんな変わらないだろう