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【黒子のバスケ】トリップしたけど…え?《1》

第36章 こんな時に体育祭?





『お、お母さん。見に来るなんて言ってましたっけ?』

「ふふ、時間もらっちゃった」

『…ビデオカメラで撮影はやめてください』

「愛娘の晴れ舞台ですもの。今撮らなくていつ撮るの?」

『…はい』


クスクスと笑う雪さんを視界に入れつつ、キョロキョロと周りの人を観察していく

だけれどもなかなか目当ての人は見つからない


「あ、さっき征十郎君のお父さんに会ってね」

『どこでですか!?』

「グラウンドを一望できる階段の近くの木陰。探してた?
行ってらっしゃい、名前ちゃん」

『ありがとうございます!行ってきます!』


校庭に降りてこないあたり征十郎のお父さんらしいと考えながら走る

意外にも遠いそこに辿り着くまでに汗だくになってしまった

こんなに暑いのに彼はスーツ姿で観戦しており、ロボットかなんかじゃないかと疑ってしまう


『征十郎のお父さん!』

「橙崎の娘か…以前は大変世話になったね」

『いえ、それほどでもないんですが…とりあえず着いてきてくれませんか?』

「借り物競争か、いいだろう。征十郎の姿もよく見えるだろうな」

『もちろんです!』


征十郎のお父さんを先導するようにはしっていると、運動神経が良いのかスーツにも関わらず走るスピードが速い。何とかゴールまで走り抜けた


『お題借りてきました!』

「こちらはどなたのお父さんですか?」

『せ…赤司君のお父さんです』

「赤司様のお父さん!」

「あ、挨拶しなきゃ!」


…結婚でもするのかと心の中でツッコミしつつ、審査する人からお題に合っているとOKがでたので無事ゴールと判定が出た






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