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【黒子のバスケ】トリップしたけど…え?《1》

第35章 崩壊のはじまり





「命に別状はない。現在は入院して安静にしている
先ほど虹村達が見舞いに向かった」

「ビックリしたね~~」

「………」

「よかったっスねー…緑間っちは知ってたんスか?」

「赤司と苗字と、今朝聞いたのだよ…だが」

「?」


練習終了後、集められた彼らより少し離れて壁に寄り掛かる

顔を俯かせてできるだけ誰とも目を合わせないようにし、誰がどんな表情をしているのかは分からないが容易に想像はできた


「残念だが…監督に復帰することはもうない」

「!」

「白金監督は数年前から病を患っていた。命は助かったと言ったが決して軽くはない病だ
限られた時間しか練習にこれなかったのは、そのためでもあった」

「………」

「よって今日から、私が監督を引き継ぐことになった
それともう1つ…明日から虹村がいなくなった分、2軍から10名前後昇格される
突然のことですぐ気持ちを切りかえるのは難しいかもしれないが、部活動を停止することはない
明日からは今まで通りの練習メニューに入る。いいな」

「…はい」


もっと早くに決心していれば、白金監督の病もなんとかすることが出来たんだろうかと考える

実際眼で悪い様子は見えていたが、内緒にしたがっていた監督のためにも隠してきた

これから起きること1つ1つを思い浮かべながら、その日は久しぶりに1人で帰路に就いた






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