第61章 カナヅチで何が悪い
「てことで、海行きたいッス!」
その日の昼休み、キセキ+影+さつきとお昼を食べながら今日プールの時間にあったことを伝えて(溺れかけたこと内緒)
涼太が海へと行きたい!と言う案を思い出したのか言い出した
「来週から全中の予選が始まるのだよ」
「そんな暇ねーだろ」
「だから夏休みッスよ!
1日くらいは部活休みの日、あるッスよね!?」
「…なくは無いな」
「なら行くッス!」
『全中のための練習も必要だけどさー
遊ぶのも大切だよ!』
今の言葉を訳すとこうなる
[練習なんか休んで遊びに行こう]
…別に悪気はないんだよ、悪気は
「まあ…良いだろう
行ってやらんこともないのだよ」
「今からなら都合を合わせることも余裕だろう
俺も行かせてもらうよ」
「テ、テツくんの水着姿…!」
「巨乳…!」
『さつきのは可愛いから良しとするけど、大輝はくたばれ』
あれ、あたしよくよく考えたらスクール水着以外に持ってたっけ、 いや持ってないよな
買わなきゃダメかもなぁ…と考えて溜め息を1つ吐く
「カナヅチだから泳ぐの嫌なんスか?」
『いや…水着買わなきゃなぁって』
「じゃビキニ買って来『黙れ大輝』」
先程とは違う意味でまた溜め息を1つ吐く
その横でさつきが私も買いに行こうかなー。と言っていたので、一緒に買いに行く約束をするとさつきは笑顔でうん!と返事をしてくれた