第61章 カナヅチで何が悪い
「ん~、俺も行こっかなー」
『なら征十郎達も誘おうか』
「きっと皆さん喜ぶと思いますよ」
「俺、今から楽しみにしておくッス!」
ニコニコの涼太がいつもと違って可愛く見えて、こちらも不思議と笑顔になる
…それが涼太並みにきれいな笑顔かどうかは知らないけどね
「よっし、何分間かあがってろ
休憩だ」
「休憩だってー」
『ただプール内をぐるぐる回ってただけだけどね』
「とりあえず、出ましょう」
「そっスね」
プールから出るためはしごみたいなものに足をかける
そうするとまたもや足を滑らせて後ろへと倒れる
…あたし今日水難の相でも出てんのか?
「#NAME1#ちん、大丈夫~?」
『ありがと紫原
助かった』
「ん~」
「#NAME1#さん今日よく溺れそうになりますね」
『まだ2回だけなんだけども』
「十分多いです」
『…おは朝ではそんな悪くなかったんだけどなぁ』
最終的にその日のプールの授業であたしは溺れかけること4回と、これでもかっ!と言うくらい3人に助けられた
カナヅチで、何が悪いんだ…