第61章 カナヅチで何が悪い
『真面目にありえない…』
スクール水着って真面目に何なの!?
太ももの露出とか避けたくいんだけども、指定だから仕方ないのかなぁ…
女子更衣室で巻きタオルを身体に巻きながらスクール水着を手に取り頭を抱えるあたし
…いや、みんな一緒だからまだ良いんだけど
「#NAME1#ちゃん、集合時間まで残り5分切ったよ?」
『え、マジか
ありがと、すぐ行く』
こうなったらもうヤケクソだよなーと思って仕方なくスクール水着を着る
…やっぱり慣れないなぁ
▽▽▽▽▽▽
準備体操とか入る前のシャワーも終了して、早速プールに入っている人も多い中、あたしは重大な危機に直面していた
『…あたしカナヅチじゃん!』
「#NAME1#さん泳げないんですか?」
『あ、テツヤ
それに涼太に紫原まで、相変わらず良い筋肉してますね』
「#NAME1#っち、そこ恥ずかしがるところッスよ」
『…プールで恥ずかしがってもなぁ』
「何~?
#NAME1#ちんカナヅチなのー?」
『…うん』
「浮けないんですか?」
『浮くなんて無理だ』
「#NAME1#っちが泳げないなんて、意外ッス」
そう呟いて前髪をかきあげる涼太
ただでさえモデルの水着姿で女子達が騒いでいると言うのに、前髪をかきあげたことにより女子が余計に騒いだ