第61章 カナヅチで何が悪い
倒れてから何日か経った
別になんともないのだが、とりあえず1日入院してたってことでかなり心配されいたわけだが、今日はある授業があるからか心配されたけれどすぐ納得していってくれた
ちなみに授業とはあれだ
夏にしかできなくて、冷たい水が気持ち良いやつ
「プールッスね!#NAME1#っち」
『んー、練習に戻れ』
「ヒドッ!
だってずっと雨で入れなかったんスよ!?
楽しみじゃないんスか?」
『楽しみだよ』
「なら良いじゃないッスか!」
『だけど水着がスクール水着って…知ってたけどやっぱ嫌だ』
「えー、可愛いと思うッスよ
#NAME1#っちのスク水姿、ほらこうー『勝手に想像するなワンコ』」
「…ワンコじゃないけど謝るッス」
本格的に暑くなってきたなーとバインダーで風を送る
そうするとこの間よりはそれなりに心地いい風が頬を撫でた
『プールって、2クラス合同なんだっけ?』
「そうッスよ
黒子っちのクラスと合同でやるらしいッス」
『へー
でも涼太、こんなところで休憩してて良いの?』
「…どういう意味ッスか?」
『後ろ』
あたしの言葉にクルッと後ろを向く涼太
その後ろには口角を上げて笑っている虹村先輩が立っていた
「ずいぶんと余裕そうだな黄瀬」
「キャ、主将
よよよよよ余裕なんて無いッスよ!」
朝練終了時、涼太は死にかけていたことを知るのはあと数十分後のこと