第59章 青峰の覚醒
「そんじゃ、俺のクセとかも分かってんのかよ?」
「青峰くんは単純色々分かりやすいですけど…」
「おいっ!」
「嘘をつくときは必ず、目をそらしますね」
「!
あー…まいったな
やぶへびだったか…」
「だから別に話せとは言いませんよ
そのうち、話したくなったら話してください」
「…ああ、わかった」
青峰はそう言って、どこか優しく口角をあげた
「あ、いた!青峰っち黒子っち!
帰りみんなでアイス食ってかねーッスか!」
「おー、そうだな」
「#NAME1#っちと桃っちは?」
「あ、私ちょっとこの試合のデータとか赤司くんに持ってかないといけないから…」
『さつきと同じだけどー、征十郎ならあたしが呼んでくるから
みんなでアイス食べいこ』
「本当ッスか!?
じゃあここで待ってるんで、いってらっしゃいッス!」
『ん
さつき、データ』
「あ、はい。分かった」
『ありがと、行ってくる』
さつきから預かったプリントの束を腕に抱えて歩き出す
征十郎の居そうな場所…どうせ部室かな
そう思って部室の前まで行きノックする
『征十郎、居る?』
「ああ、どうしたんだい?」
『みんなでアイス食べに行くから、征十郎も行こ』
「…ああ、分かった。すぐに行こう」
ガタッと音を発ててドアを開けた征十郎
…中で何やってたんだよ、1人じゃ寂しいでしょうに
バッと征十郎の片手を取り、歩き出す
その事に少々驚く素振りを見せた征十郎、だけどすぐに微笑みに変わった