• テキストサイズ

【黒子のバスケ】トリップしたけど…え?《1》

第34章 全中と決意





移動の時間になっても現れず、スタメンをどうするか話し合っているところで大輝は現れる

瞳に光がなく、絶望したような表情だった。実際したからそんな表情をしているのだが


「遅いっスよ青峰っち!ギリギリじゃないっスか!」

「いけるか?」

「…ああ」


始まった試合は見ているのが辛くなる試合だった

大輝が適当に、雑に投げるように放ったシュートはリングを潜り、得点になる…がバスケを楽しんでいるような姿ではない


「青峰…!」

「!?」


投げやりに見えるようなプレイだが、普段より得点率は高く観客も盛り上がっている

それに対しテツヤは大輝に拒まれたせいか、明洸中が負けたせいなのかパスを上手く回せずボールがコートの外へ出てしまう


「むっ」

「アウトオブバウンズ!白ボール」

「……」

「どーしたんスか、黒子っち!?」

「…すみません」


テツヤがパスミスを連発するので致し方なく選手交代で彼を下げ先輩を出す

ベンチに座るテツヤの顔は喜怒哀楽が分かりずらくとも、つらいのか苦しいのかと分かる表情をしている


『…まだ、ダメだ』


この状況であたしに出来ることは何もない。する必要はないとわかっているが、今までの光と影の連係プレイを見てきただけあり何だか心が苦しい

結果、試合は大輝のおかげで圧勝した。翌日の準決勝も大輝が1人で大量得点をとったため、かなりの点差をつけて勝利する






/ 704ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp