第58章 緑と紫のケンカ
しばらくすると7対3という、テツヤのチームの方がリードしている結果になっている
「ちよっと赤ちーん
手ェ抜いてない?」
「まさか、俺はいつも通りやっているよ」
「もー…」
ゲームを再開し、テツヤが征十郎のボールをカットしパスした先に、大輝と涼太が居て、テツヤはあれ?と呟いていた
そして見事なまでに大輝と涼太がぶつかり、ドカッという音と共にいてっと言っていた
「いってぇー、何やってんだよ黄瀬ぇ!
今のはテツから俺のリターンだろ!?」
「なんでッスか!
どー考えても俺へのパスだったじゃないスか!」
「はあ!?俺だろ」
「俺ッス!」
「「……」」
そうしてギャーギャーケンカを始める大輝に涼太
ここまでくれば、スコアボードも片付けて大丈夫かな
「…はぁ~!?」
「なぜお前らもケンカを始めるのだよ!」
「ハァー…
なんかもー、アホらしくなっちゃったー」
「とりあえず…みっともないのは分かったのだよ
黒子…吐いてるのだよ!」
『…うん。解決したかな』
スコアボードの名前などを消して、点数を0へと戻す
「…どうやら解決したようです」
「おう…は?
…どこが?」
虹村先輩と征十郎の会話でその光景を見ると、なんとも言えない幸せな気持ちになって、やっぱり良いなぁと思った