第57章 屋上の幸せ
「…よし、食べ終えたようだな」
「え~、もう終わりー?」
「紫原は食べ過ぎなのだよ」
「すげー食ったわ」
「…食べ過ぎました」
「テツくん少食!」
『みんなよく食べたと思うよ』
「#NAME1#っちのいう通りッス
さすがにもうこれだとみんな食べれないッスね」
あたし達がいる屋上には焼きそばの空パックや紫原のお菓子(中身が入っているものもある)袋が無造作に置いてある
『これって、風吹いたら飛んでくんじゃ…』
「ん~?
大丈夫でしょー…あああ!」
その瞬間にまるで狙っていたのか。と突っ込みたくなる程に風が吹き始めた
そのおかげで焼きそばのパックも紫原のお菓子も、屋上内を動き回っている
「お前ら、ゴミを散らかすな」
「お、お菓子が!」
「とりあえず、集めましょう」
『はいはい
あ、緑間そっち飛んでった』
「了解なのだよ」
「…お菓子」
『紫原も手伝う』
そのあと、みんなで屋上を走り回ってゴミを集めた
終わったときにはみんなクタクタで、早く帰ろうという提案に乗り全員で帰った
実はその時間が今日1日の中で1番楽しかったのは心に秘めておこうと思う