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【黒子のバスケ】トリップしたけど…え?《1》

第34章 全中と決意





「あ」

「うおー久しぶり!」

「荻原君!」

『…荻原君!』


そうだテツヤにバスケを教えたっていう子だったと名前を聞いたのと顔を見て思い出す

いい子そうだとうんうん頷いていると、キョトンとした顔でテツヤがこちらを見つめていることに気付いた


「…荻原君、名前さんと知り合いですか?」

「いや、記憶にないんだけど…」

『初めて会うね。初めまして、帝光中マネージャーの苗字 名前です』

「…黒子の彼女?」

『違います』

「マネージャーのNAME1#さん。こちらボクにバスケを教えてくれた荻原君です」

「おう、よろしく!」

『うん。よろしくねー』


テツヤはなにかを思い出すように遠い目をして荻原君と喋りだした

その内容はジャージについてだったり、頬にご飯粒がついてることだったり…昼ごはんに食べたご飯粒が頬についているということはつけたまんま開会式に出たのかと、誰も指摘してあげなかったのかとすこし悲しい気持ちになる


「こうしていざ会ってみると、何話していいかわかんねーな!」

「そうですね」

「あ、けどまぁ…楽しみにはずっとしてたんだ。ホントだぜ!やるとしたら決勝だな、絶対勝ち上がるからな」

「ボクもです。がんばりましょう」


そう言葉を交わして荻原君はチームメイトに呼ばれて戻って行ってしまった

彼に手を振って見送りテツヤとあたしはインタビューが終わった帝光の方へと歩き出す

結局取材は受けれなかったが受けたところで何も話すことはできない。されなくて良かったと安堵した






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