第57章 屋上の幸せ
その後無事に帝光祭を終えることができて、今は征十郎が紫原と待ち合わせしていた屋上に来ている
でも、まさかのそこで勢揃い
「お前たち、ここで何をしてるんだ」
「あれー黒ちんだーやっほー」
「勝手にこんなとこに上がったら、危ないだろう」
「ムッくんにミドリン、それに赤司くんに#NAME1#まで!
どうしてここに?」
「お前等が旧館に入っていくのが見えたからな
何かろくでもないことをするんじゃないかと思ってきたのだよ」
「僕達すっかり危険人物に指定されてますね」
「紫っち達も俺達のこと追いかけて来たんスか?」
「ううん
赤ちんがーお菓子分けてくれるって言うからーここで待ち合わせしてたんだー
景色の良いところで食べる方が良いじゃなーい?」
『征十郎と生徒会の仕事の帰りで、呼ばれて拉致された』
「赤司でもお菓子を買いすぎたりすんのか」
「まさか、賞品に色々貰いすぎたんだ」
「やっぱり賞金稼ぎだ」
何となく屋上から見る夕焼けが帝光祭の終わりを告げているようで、少々寂しい気分になった
スッと視線をキセキ達の方に向けて様子を見る
「黒ちーん、お菓子食べるー?」
「はい。頂きます」
「じゃ、俺らもここで焼きそば食うか!」
「そっスね!
ああ緑間っちもどうスか?」
「ふむ仕方ない。もらってやるのだよ」
「あれ、ミドリンちょっと機嫌良い?」
「別に、ただ模擬店手伝った報酬におは朝グッツがもらえて気分が良いだけだ」
「それって機嫌が良いって言うんじゃ…」
「桃井さん、このチョコレート美味しいですよ」
「あ、食べたーい!」
「俺もはべたーい」
「紫原、こぼすな」
「ん、ごめーん」
その光景を見ているだけで幸せを感じて噛み締める
恐らく背景が夕焼けだから余計に幸せを感じたのだろう