第33章 海に行こう
しばらくすると大量の食べ物を抱えた紫原と大輝が戻ってきた
そしてその後ろには言うことを聞かない子供を追いかけ疲れた母のような緑間と、困ったような怒っているような顔をしているさつきが現れる
「…たくさん買いましたね」
「焼きそば焼きたてだよ~食べる?」
「1パックもらおうか」
「そうっスね!食べてから海行こ!」
「みんな朝ごはん食べてきてないの?」
「何言ってんだ。食べて来たに決まってんだろさつき」
『…成長期ってすごいなあ』
みんなで食べた焼きそばは帝光祭で食べた焼きそばよりも少ししょっぱかった
お酒を飲む人がいるせいか、はたまた夏で汗をかくせいなのかソースが多めなんだろうと推測しながら基本1人1パックを消費する
誰とは言わないが3パック4パック普通に平らげていた人もいたのは想像通りだった
「おっしゃ海いこうぜ!」
「泳げなくても、海なら十分楽しめますよ」
「そーっスよ!みんなでボール遊びしよ!」
『普段からボールで遊んでんのに今日もボールで遊ぶのか』
そしてそのボールはどこから出したんだと聞きたかったが気にする方が負けだとツッコミを諦める
サンダルを脱いで歩き出すと足元の砂がサラサラしていて、少し気持ちよかった
海に足を入れると温度がちょうどよく、揺れる感覚が心地よい