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【黒子のバスケ】トリップしたけど…え?《1》

第32章 巻き込まれた夏祭り





「私、そろそろ帰らないと…門限が…」

「さっちん、帰っちゃうの?」

「確かに女子が外に出歩いていい時間ではないのだよ」

「えーっ、緑間っち、頭固いっスよー!夏休みぐらいいいじゃないスか。明日からまた部活で忙しいんだし」

「でも、桃井さんのご家族に心配をかけては…」

「それなら名前っちはどうなるんスか!」

『あ、あたし?』


急に話題がさつきからあたしへと変わり少しびっくりする

視線を向けられるが、今日は家に誰もいないし征十郎もいるし問題ないだろう


『あたしの家なら大丈夫だよ。征十郎の信頼が絶大だから』

「赤司っちすごいっスね」

「…黄瀬、携帯を持っているな?」

「へ?ああ、もちろん」

「青峰、やるべきことはわかってるよな?」

「はぁ?なんだよ、それ」

「せっかくここまで待ったんだ。計画を潰すのはしのびないじゃないか」

「…ったく、しょうがねぇなあ。ほれ」


涼太から携帯を奪い、さつきに差し出す大輝に小さく笑ってしまう


「青峰君?」

「家に電話しろよ。んで帰りが遅くなるけど、オレが家まで送るっつっとけ」

「…いいの?」

「いいから早くかけろ」


さつきは大輝の声を聞いて急いで家へと電話をかけて目を瞑る

その顔は期待に満ち溢れていて、見ているこちらまで笑顔になるものだった





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