第52章 黄色とプチデート
『涼太、荷物持つからちょうだい』
「女の子に荷物持たせるわけにはいかないッスよー」
『そんな訳にはいかない』
「じゃ、はいッス!」
差し出された荷物ではなく涼太の手で、まったく意味が分からないあたしはポカーンとしていた
「俺の手を持って欲しいッス!」
『…それは手を繋ぐという解釈で良いですか?』
「その通りッス!」
『…はいはい』
「!!」
涼太の左手を右手で握り、そのまま歩き出す
・・・何これ!?
そそそそ、そりゃ平気そうな涼しい顔をしているかもしれないけど、心の中では心臓バックバクだからね!?
「#NAME1#っちの手、小さいッスね」
『涼太の手がでかいんだよ』
「そうッスかー?
普通だと思うんスけど」
『どこが普通だよ』
そこからなぜか手の話をして、学校に戻ってから用事があるからと涼太に荷物を託す
そのときに涼太の手の温もりがちょっと恋しかった