第2章 赤いカレ
先日、あたしを引き取ってくれたのは#NAME4#さん(20代中間辺りらしい)
話されたことは全然見に覚えがないが、身体中にある傷跡がその証拠だろう
あ、でも苗字は変わらない
あたしがそう頼んだからだ
#NAME4#さんは少し悲しそうな顔していたが、代わりにお母さんと呼んだら喜んでくれた
さてと、ここまでがこの間、私にあった謎の現象だ
前世…の記憶はあるんだが、ていうか、ここにあたしの戸籍があったのがびっくりだ
「#NAME1#ちゃん、さっきお客様が来てね?
紹介したいんだけど…今大丈夫かしら? 」
『あ、どうぞ』
「きっと仲良くなれると思うわ
同い年なんだけど、男の子でね」
『…男の子ですか』
「あ、でもすごく礼儀正しいのよ?」
『いえ、別にそこは気にしてないのですが…』
7歳の男の子って何か…乱暴ではないんだけど自由気ままって言うのかな、自己中心的?そんなイメージがなぜかある
「多分小学校も同じところ通うと思うから、色々教えてもらうといいわ」
『はい』
自分より10歳近く年下に小学校のこと教えてもらってもなぁ…と思いながら軽く身だしなみを整える
この出会いで、あたしがどの世界に来たのかわかったのだ