第50章 フランス革命と艶仁知
それから後日、見事に抽選に外れてしまったあたしのクラスは代わりの案を出してもらおうと再び話し合っていた
『ってことで
抽選から落ちちゃったらしいので、代わりの案を出してくれませんか?』
「ちなみに衣装とか用意してあるから、それも踏まえてねー」
『フランス系の衣装が使えて飲食系じゃないやつでお願いしまーす』
小説では確か縁日をやってるから、…誰かが縁日やろう!って言うのを待つか
なぜあたしが仕切ってるかは、学級委員から頼まれたから(仕事しろよ)
ちなみに原作(小説)では縁日をやるはずなのだが…誰が意見を言うのか…
「じゃあ縁日やろうぜ!」
「「「・・・縁日?」」」
クラスほぼ全員からのクエスチョンマークが見えたのか、ザッと説明を始める
それに回し読みグループの女子達はこれも良い!という顔をして縁日に決まった
『じゃ、じゃあ縁日で…「そんな普通のじゃつまらないからさ、当て字にしよーよ!」』
「炎尓血とかカッコよくね!?」
「いや煙煮致だろ!」
・・・中2病かお前らは
いや実際中学2年生ですけどね!?
とりあえず、原作でのネタを出してくれる人はどこだ!
「艶仁知~艶やかなる新しき愛と知性をあなたに~」
『…艶仁知ですか、はい
そう提出しておきます。はい』
「おう!それで決定だ!」
・・・今さらながら、このクラスが心配になってきた