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【黒子のバスケ】トリップしたけど…え?《1》

第49章 翌日の小話







「あれ?
#NAME1#、湿布なんかで何で隠してるの?

自慢しちゃえば良いのに」



悪意無き笑顔で言うさつきの顔を見ていると、怒るに怒れなくて

そう言えば朝、さつきより早く出たから会わなかったなんだなー。と1人納得していた

でもよくよく考えると恥ずかしくて、顔がまた熱くなるのを感じた




『なっ、はぁ!?』



「…失礼しますね」



あたしの背後から影の薄さを活かしたテツヤがあたしの首に貼ってある湿布をペリッとはがしたのか、手には湿布が持たれていた

その事に征十郎は意味深く笑い、他の面子は目を丸くさせて驚いていた




『に、虹村先輩!助けて!
Help me!』



「あ?今自主中なんだが…まあ良いか
なんの用だよ」



『恥ずかしくて、死にそうです』



虹村先輩の腹部にボフッと抱き付いて顔を隠しつつ、キスマークがある首筋を手で隠す

そのことを虹村先輩は悟ったのか、どこから取り出したのか分からないスポーツ用ネックウォーマーをあたしに着けた




「経路はよくわかんねぇけど、とりあえずそれで良いだろ」



『虹村先輩…』



「あ?嫌だとかわがまま言うなよ」



『いえ、ありがとうございます
深く追求しないとこが虹村先輩の良いところですよね』



「…そうなのか?」



『そうですよ』



スポーツ用ネックウォーマーが少々大きいのか、ズルズル落ちてくるのを直しながら言うと、虹村先輩はちょっと照れくさそうな顔をしながらお礼を言ってくれた













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