第48章 浴衣姿と赤色
『さつきー、ただいまー』
「遅かったから心配だったんよー
何かあったの?」
『…色々と』
「その首の赤みって…まさか!」
さつきの言葉にバッと首を抑えて隠す
って、はぁぁぁぁぁ!?
赤みってことは、キ、キキキスマーク!?
ふと先程の征十郎とのことを思い出して犯人が分かり、顔がブワッと熱くなるのが分かる
『な、ね、寝る!』
「え、話し聞かせてよー!」
既に敷かれている布団に潜り込むと、さつきは深追いする気がないのか、もしくは出てくるのを待っているのか分からないが
恐らく前者で諦めて布団へと入る音がした
ちなみにその後すぐにさつきの布団からは寝息が聞こえたのだが、あたしは心臓バックバクのため、深夜遅くまで眠れなかった