第48章 浴衣姿と赤色
ふと身長の差が少々あることに気付いて、何となく男の子なんだなぁと実感する
『…征十郎、今身長いくつ?』
「163前後ではないかな
#NAME1#は今いくつだい?」
『159cmくらい?
昔はあたしの方が高かったのにね』
何かムカつくなぁとぽつり呟くと、征十郎はクスクスと笑ってさらに抱き締める腕に力を込める
痛くはないが、いつまで抱き締められてれば良いんだろうなー。て思う
『…どしたの?征十郎』
「力を入れ過ぎると#NAME1#が壊れてしまいそうでね
なぜか、消えそうな気がして仕方ないんだ」
『…消える、わけないよ』
「その通りだね
深く考え過ぎていたようだ」
征十郎の言うことがどこか心の中で引っ掛かって、目を合わせることが不安になった
なんとなくだけど、征十郎の言っていることが本当になりそうで怖い
『…そろそろ離してもらっても良い?』
「ああ、悪かったね」
『じゃ、あたし部屋に戻るから
虹村先輩に会ったら用件は済んだって言っといて』
「了解したよ」
『それじゃおやすみ、征十郎』
「おやすみ#NAME1#」