第47章 テツヤと約束を
10分後、あたしとテツヤは汗だくで座り込んでいた
『…どっちもシュート決まんなかったねー』
「そうですね…引き分けです」
『テツヤの取り柄はパスだからなー…
そうだ、パスをあたしに教えてよ!』
「…良いですよ
それならパスする相手が欲しいので、今はちょっと無理ですね」
『全然暇な時間で良いよ』
「分かりました
きっと青峰くんなら喜んで参加してくれると思いますよ」
『うん。バスケバカだからね』
「それだと僕もバスケバカに入っちゃいます」
『良いじゃん。相棒同士バスケバカで』
立ち上がって時間を確認すると、夕飯の20分前を過ぎていた
…そろそろ帰んないとダメかもな
『じゃあテツヤ、今度パス教えてね
約束しよ』
「…はい。約束です」
子供っぽい指切りをして約束を交じわすあたしとテツヤ
この約束は守られる約束だと信じている