第46章 別の意味でドキドキの肝試し
『…ふぅ』
無事全員戻ってきたため、 驚かす役の先輩達も戻ってきてもらう
ちなみに虹村先輩は血糊のせいで血まみれだ
『お疲れ様、食券は見つけた?』
「あー、当たり前だろ」
「う~ん、おかわりできると良いなぁ」
「中々のスリル感だったね」
ちなみに肝試し中のことは黒歴史過ぎて言えないらしいのが数人
とりあえず帰るための準備をして、虹村先輩の血まみれになっている顔を拭く
『…本物の血も混じってません?』
「ちょっとな」
『誰の血ですか?』
「…さぁ?」
『…まあ良いですけど
とりあえず、涼太と大輝の血はあるでしょうね』
「そうだろうな」
あらかじめ持ってきておいた濡れタオルを虹村先輩に渡し、固まっている血糊を取ってもらう
…さつきは今頃どうしてるかな、夜に女子が歩くのは危ないからって留守番にさせたけど…料理とかしてないと良いなぁ
溜め息を吐いて泊まっている宿泊所へと歩き出す
「#NAME1#っち!
あの肝試しもう絶対やりたくないッス!」
『そう言われてもなぁ…来年もやって良いかも』
「ややややめてほしいッス!」
『紫原は?
どう、面白かった?』
「疲れるだけだったかな~
でもご飯食べれないよりはマシー」
『…ふむ
驚かす側としてはどうでしたか?虹村先輩』
「ああ、面白かったな」
「どうせならば来年もやろうか」
「いやッス!」
『来年も、か…』
ぽつりと呟いた言葉は誰にも聞こえなかったのか、あたしのみに聞こえただけだった