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【黒子のバスケ】トリップしたけど…え?《1》

第4章 入学式と振り分けテスト





話す機会がなかったからお互いまだ顔見知りくらいの関係なのだが、もしかして挨拶に来てくれたのだろうか?だとしたら素直に嬉しい

青峰の後ろにいる桃井の前に行き、話しかけてみることにする


『同じ1年生の桃井さんだよね?』

「うん!私は桃井さつき!仲良くなれそうな気がして、あの、一緒に帰りたいなって…」

『もちろん!いいよね征十郎?』

「構わないよ」


こちらの回答にニコニコしている彼女はこの間見かけたときと変わらず幼いが、可愛いと綺麗の両方を兼ね備えている

こりゃすぐ男性陣から人気が出るだろうと1人心のなかで頷き、仲良くなりたいと思ってくれてることに対し嬉しい気持ちが溢れ出てきて、前にいる彼女の手を握った


『よかったら名前で呼んで、よろしくさつき』

「わ、よろしくね!#NAME1#ちゃん!」


お互いにこりと微笑むとなんだか心が温かくなる

横にいる征十郎もまるで保護者かという目でこちらを見ているが、いい加減着替えてきてもいいのにと思い声をかけた


『征十郎、着替えておいでよ。さつきと待ってる』

「ああ、行ってくる」

『いってら』

「オレは案内しただけだ。帰るのだよ」

『また明日ねー』

「じゃあなー緑間」


緑間に手を振ってさつきと一緒に征十郎と青峰が着替え終わるのを待つ
その間さつきと雑談を交わすことにした


「へえ、#NAME1#ちゃんと赤司君幼なじみなの?」

『幼なじみではないよ。小学校途中から一緒だけど』

「赤司君って、小学校の時からあんな感じ?大人びてるって言うか」

『完成してたかなぁ、廊下で駆け回る姿とか見たことないかも』


大人びた小学生だったなぁなんて思っていると、まだ自分の中で見慣れない帝光の制服を着た征十郎が現れる


「おまたせ、帰ろうか」

『うん、さつきも、青峰も一緒に帰ろう』

「うん!一緒に帰ろ」

「オレもかよ」

『さつき家まで送ってあげて』


そうして青峰も入れて4人一緒に帰路に着く

不思議なメンバーだがよく考えると小学生の頃は征十郎とセットな日々を送っていたので女の子と帰るのは初めてかもしれない

なんだか新鮮な気持ちで途中まで一緒に帰り、その後部活だけでなく学校ですれ違っても声を掛け合うくらいの仲にまで進展した





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