第29章 みんな仲良く
「…ずいぶんと痩せたようだね」
『むしろ太りましたけど』
「体重的にはそうかもしれないがそれは身長の分のみだ」
『2cmしか伸びてないんだけれどな』
「それでも体重が少し増えていないとはおかしくないかな」
『そうなの?』
世の中にはもっと細い子がいるけどなと他のマネージャーやクラスの子を思い浮かべていると、扉をノックされる
視線を向けると何かを食べている紫原が入ってきた
「名前ちん起きた~?」
『紫原、運んでくれたんだってねありがと』
「お礼はまいう棒でいいよー」
『今度奢るよ』
「ほんと~?名前ちん大好きー」
『うん。あたしも紫原大好き~』
紫原がギューって抱きついてきたので頭を撫でる。…なんだろうこの感覚、涼太とは別の犬の感じがすると癒しを感じながら腕を離す
「名前ちんのお母さんが作ったお菓子美味しかった」
『あ、うん。食べてたのね』
「赤ちん、名前ちんのお母さんが帰るタイミングで車出してくれるって」
「ああ、帰ろう紫原」
「え~もう帰るのー?」
「長居しては名前が寝れないよ」
「うーん…分かったーじゃあね、名前ちん」
「お大事に、名前」
『ん、ありがと征十郎に紫原、じゃね』
その後征十郎から「明日の朝練は休んでいいよ」とメールが来たので久々にゆっくり寝させていただいた