第28章 景品稼ぎ
「撮れたっス!今度みんなに渡すっスねー」
『目、瞑ってなかった?』
「大丈夫っスよー」
『なら良いや』
「そう言えば紫原君、ドレスとカツラは取ったんですね」
「さすがにいつまでもあの格好で居るわけいかないからね~」
「名前さんも2人と同じクラスですよね、何の格好したんですか?」
『あー…見てないんだっけ?』
「見てないのだよ」
「見てねぇな」
「見てません」
「何々?名前ちゃんは何の格好してたの?」
答えたくない質問だが、涼太がなんだが楽しそうに「早く言え」と言った視線を送ってくる
『う、ウェディングドレス』
「「ウェディングドレス!?」」
「写真もあるっスよ見るっスか?」
『いつの間に撮ったんだワンコ』
「だから犬じゃないっス!」
あんな写真見せてどこに利益があるんだか、と思って溜め息を1つ
紫原からもらったチョコをまた一口食べると、先ほど撮影に使用していたカメラを涼太がいじっている
「これっス!このドレ『涼太、カメラ割ろうか?』」
「あー!見せないから割らないで名前っち!」
『…まあ良いけど、てか大輝、焼きそば食べ過ぎ』
「名前ちゃんの言う通りだよ、青峰君どれだけ食べるつもり!?」
「いったい何パックあるのだよ」
「30パック、すべて大盛りっスよ!」
『…それ消費するの、1人4パック食べなきゃいけないんじゃ』
「紫原君が居るから大丈夫です」
「そもそも大盛りだからね、もう20パック多いと考えても良いだろう」
『いくらなんでも死ぬ』
そうして人数に対してとんでもない量が用意されている焼きそばをなんとか消費する
無理はしていないが夕飯はいらないだろうと思えるくらいにお腹は膨れてしまった