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【黒子のバスケ】トリップしたけど…え?《1》

第28章 景品稼ぎ





その後、帝光祭は何事もなく無事に終え、征十郎とともに紫原と待ち合わせしているという屋上に歩いていく

道中緑間と合流すると、旧校舎に入ってく涼太と大輝、テツヤとさつきの姿があった

クイズ研のスタンプラリーはやはり負けてしまったのかと思い扉を開けると、夕焼けの赤色に染められているみんなが勢ぞろいしていた


「お前たち、ここで何をしてるんだ」

「あれー黒ちんだーやっほー」

「勝手にこんなとこに上がったら、危ないだろう」

「ムッ君にミドリン、赤司君に名前ちゃんまで!どうしてここに?」

「お前等が旧館に入っていくのが見えたからな、何かろくでもないことをするんじゃないかと思ってきたのだよ」

「ボク達すっかり危険人物に指定されてますね」

「紫原っち達もオレ達のこと追いかけて来たんスか?」

「ううん赤ちんがーお菓子分けてくれるって言うからーここで待ち合わせしてたんだー景色の良いところで食べる方が良いじゃなーい?」

『征十郎についてきた』

「赤司でもお菓子を買いすぎたりすんのか」

「まさか、賞品に色々貰いすぎたんだ」

「やっぱり賞金稼ぎだ」


何となく屋上から見る夕焼けが帝光祭の終わりを告げているようで少し寂しい気分になる

視線をキセキ達の方に向けて様子を見ると、彼らは楽しそうだった


「黒ちーん、お菓子食べるー?」

「はい。頂きます」

「じゃ、オレらもここで焼きそば食うか!」

「そっスね!ああ緑間っちもどうスか?」

「ふむ仕方ない。もらってやるのだよ」

「あれ、ミドリンちょっと機嫌良い?」

「別に、ただ模擬店手伝った報酬におは朝グッズがもらえて気分が良いだけだ」

「それって機嫌が良いって言うんじゃ…」

「桃井さん、このチョコレート美味しいですよ」

「あ、食べたーい!」

「オレもはべたーい」

「紫原、こぼすな」

「ん、ごめーん」


その光景を見ているだけで幸せを感じて心があったかくなるのを感じる。一歩下がって彼らのことを見るのは部活中と同じようだ

ふと、本当に彼らはバラバラになってしまうのかと考える






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