第40章 強がり
しばらくすると保健室に着き、イスにそっと下ろされて怪我の手当てをされる
「お前の体調管理だかの目で分からないのか?」
『…残念ながら、自分には使えないみたいなんだよね』
「そうか」
ぽけーっとしながら手際よく手当てしていく緑間の様子を見ながらまた何かに押し潰されそうで、なんか今日はダメだなぁと考える
極力表情に出さないよう頑張っているが、無理そうだ
「#NAME2#、なぜ泣いているのだよ」
『泣いてない、もん』
「我慢はよくないのだよ」
『っ、みどり、ま』
「…何があったのだよ」
『…階段から落ちた』
「お前は確かにボケているがそこまでとは思えないのだよ
それに、頬が腫れている」
『…』
「大方、突き落とされたのと平手打ちだろう」
『う、ぁ』
よく分からない感情に押し潰されて、涙がボロボロと落ちてくる
前に皆で遊園地に行ったときにも泣いたが、理由が恐らく違うのだろう
「今話さなくても良いから、後で赤司にでも話すと良いのだよ」
『…それは、やだ』
「…なぜだ」
『迷惑になる、し
これはあたしの問題だから』
「なら俺に話せ」
『…緑間に?』
「その話しに俺は関係しているのか?」
『…少し』
「なら俺に話すのだよ」
『う、ん』