第39章 自分と赤色の多忙な1日
体育館からの帰りテツヤは何かを悩んでいるし、征十郎はどこか遠くを見ているようだ
そんな征十郎をちらりと盗み見るテツヤをすぐ気づいてしまう征十郎
「どうかしたか?」
「……なんでわかったんですか?」
「顔に書いてあるかな」
「・・・…」
「安心していい
普通の人は気づかないレベルだ
俺が気づいたののは、黒子のは言葉が呼び水になったからだよ」
「それだけで、わかるものですか?」
「わかるときはね
……青峰はまっすぐな奴だ
変にタイミングを考えず、面と向かって率直に言えばいいんじゃないかな
そうだろ?#NAME1#」
『あ、ああ。アホ峰だからね
まっすぐ過ぎて、むしろ心配になるくらいだからさー』
「そうなんですが……いろいろお礼がたまってしまって、もはや言葉だけじゃ足りないというか……」
テツヤの言葉に征十郎は腕を組み、顎に手を添えて考える素振りをする
そこで先ほどの時間にあった会議のことを思い出したのか話しを始めた
「なるほど……
だったら帝光祭でクイズ研のスタンプラリーに参加さたらどうだ?
今年の賞品なら青峰も喜ぶんじゃないかな」
「スタンプラリー、ですか……?」
『今年の賞品はね、レブロン・ジェームズモデルのバッシュなんだよ
青峰はその賞品のバッシュ、欲しがってなかったっけ?』
「…なるほど、考えておきます」
しばらくするとテツヤの教室にたどり着いたため、テツヤは征十郎にあたまを下げて教室へと入って行った
「……さて、どうするのかな」
『それはどれを指しているのかは分からないけど…あたしは…』
また、これからの道の修正をしようと決心し直した