第4章 入学式と振り分けテスト
そして気が付けば始まっているバスケ部入部希望者の振り分けテスト
1年生でいきなり1軍への振り分けは前例がないので、2軍に入ろうと頑張ろうと意気込んでる人ばかり
原作通りに行けばキセキたちは普通に1軍へ行くはず
ていうか中学生の部活で1軍から3軍まであるってなんなんだ
『さて、黒子はどこかなー』
記憶が正しければ某アイスと同じ31番だから征十郎の後ろあたりにいるはず、と彼の少し後ろを見ると黒子が並んでいた
何でこんな細かいことまで覚えてんだと自分でツッコミながら体育館の壁へと寄りかかって見ていると、受付が終わった征十郎が歩いて来る
「名前」
『どうしたの、征十郎』
「オレは1軍に入れると思うかい?』
『…何言ってんの?征十郎なら余裕で入れるでしょ』
この一言で、征十郎の表情は少し柔らかくなった
それはとても優しい笑顔で、他に女の人がいたら悲鳴があがっていたかもしれないと想像する
「ついてきてもらって申し訳ないんだが外で待っててくれ」
『扱い雑じゃない?』
「他の人が女性がいると気になって集中できないだろう」
『征十郎は平気なんかい』
「小学生からの付き合いだろう?」
ということで体育館の外で待たされることになった。これもう先に帰っても良くないか
こんな暇な時に何すればいいんだろうと思ってボケーッと人間観察をしていると、目の前にシャララな黄色い髪がバスケ部の体育館の前を通る
「おーなんか盛り上がってるっスねー、何部だろ?」
彼の名前は黄瀬涼太。まだバスケ部に入るときではないためまあ気にかけんだろうと思って見ていたのだが目が合う
またも彼は「あ」と小さく声を漏らしてこちらに寄ってきた