第39章 自分と赤色の多忙な1日
「…お前かよ!」
『そうですけど』
「なら早く言えよ!」
『だって特徴で良いって言われたし…』
「#NAME1#、自分が女子って分かってるか?」
『女子じゃなかったらスカート履いてないと思うよ』
「なら殴られなかったから良いものの、顔に傷でも残ったらどうするつもりだったんだい?」
『…まあ良いでしょ』
「お前、もうちょい女子って感覚持てよなー」
『無理ですよ
キセキと一緒に居ると女子って扱いされないんですもん』
「…一理あるな」
虹村先輩の言葉に勝った!と思いガッツポーズをする
だって実際に女子扱いなんかされたことなんてほとんど無いし、戸籍上では女子ってなっている気がする
「俺は#NAME1#が女性だと思っているけどね」
『確かに征十郎は女子扱いするよね
あと涼太とかテツヤは、だけど他は…』
「…あいつらには無理だな」
『大丈夫ですよ
あいつらに女子扱いしろなんて思ってませんから
そもそも虹村先輩も女子扱いしてないですよね』
「!」
あたしの言葉にびっくりしたのか、目を見開く虹村先輩に、他3人はコクコクと肯定を示して頷いている
そもそもバスケ部であたしを女子扱いする人が少ない気がするのは気のせいだと思いたい