第39章 自分と赤色の多忙な1日
『…なんでこの班なのかなぁ』
2軍の練習試合があった翌日、小説4巻ネタであろう調理実習が行われるのだが、班が見事過ぎて絶句だ
男女それぞれ2人ずつの計4人班で行うらしいのだが、まず女子はあたしと欠席の子(季節外れのインフルらしい)
男子が涼太に紫原と、まさに奇跡的な面子だ
「バターをクリーム状にするってどうやるんスか?」
『…ボールにバターを入れてヘラで潰しながらほぐす』
「了解ッス!」
「卵黄を分けるってどうやるの~?」
『…卵白を落とす』
「分かった~」
…この面子でお菓子なんてできるのか!?
て言うより紫原は細かい作業苦手じゃなかったっけ!?
意識しなくとも溜め息を吐き、涼太が終わったと言うバターが入っているボールにグラニュー糖を2回に分けて入れる
「#NAME1#っち手際良いッス!」
「さすがは#NAME1#ちーん」
とりあえず紫原に薄力粉をふるってもらい、涼太には鉄板を用意してもらう
…何だろう、この母親になった気分は
「#NAME1#ちーん、できた~」
『じゃこれにその粉入れて、まとめてから形を整えようか』
「分かった~」