第38章 問題のSFと水色
「おお」
「おらっ」
「灰崎!!」
「……っ」
「相変わらず弱ーなァ
リョータ君よォ」
「ああ?」
「なんかオレ、間違ったこと言ったかよ
文句あんならせめて1回くらいオレに勝ってから言えよ」
「このっ…」
『今日もかぁ…』
体調管理用の紙を挟んでいるバインダーを置いて、SF2人の様子を伺う
灰崎が練習に来る度に起こるんだよなぁ…仲良くすれば良いのに(無理だろ)
『うわー、やめら2人共!』
『2年止めるの手伝えー』
「相変わらず仲悪いねー
あの2人」
「1対1以降1段となのだよまったく…
早く来い」
「仲悪いだけならまだしも、毎回モメんなよ」
『…それは仕方ないよ
2人共、プライドが高いから』
「…どーいうことだ?」
『涼太は自分がソンケーした相手に、っちって付ける
けど灰崎には付けてないでしょ?
自分より強いけどソンケーはできないってことは、プライドが許さない
ってところかな』