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【黒子のバスケ】トリップしたけど…え?《1》

第26章 合宿





翌日、普段の朝練よりも早く練習を始めるためにあたし達マネージャーも朝早くから夕方まで色々と仕事をした

そんな過酷な練習終了後、ノートや体調管理をまとめていると、ふと足元にバスケットボールがあることに気付く

何となく緑間の真似して3Pシュートを打ってみると彼と同じように綺麗にリングを潜り抜ける


「…名前さん?」

『テツヤ、これから自主練するの?』

「はい。夕ご飯まで時間があるので。名前さんは緑間君の真似ですか?」

『見てたの?』

「はい」


見られていたと思うと恥ずかしいと思ったのだが、別にシュートが外れたわけではないから良いかと開き直る

何となくテツヤを見ているとバスケがしたくなったため、ふとあることを提案した


『テツヤ、1on1やろ!』

「ボクとですか?」

『だって他の人とやるとあたしが相手にならないんだもん』

「…それボクが弱いって言ってませんか?」

『それがテツヤの長所でしょ?』


屈伸などのストレッチを始める

体育以外のしっかりした運動をするのは小学生の時、征十郎に付き合って以来かもしれないと思いながら準備体操を終え、テツヤの前に立った


『じゃあやろうか』

「はい。お手柔らかに」


それから何回決めようとしてもゴールは決まらず、テツヤと2人汗だくで座り込んでいた


『…どっちもシュート決まんなかったねー』

「そうですね…引き分けです」

『テツヤの取り柄はパスだからなー…そうだ、パスをあたしに教えてよ!』

「…良いですよ
それならパスする相手が欲しいので、今はちょっと無理ですね」

『全然暇な時間で良いよ』

「分かりました。きっと青峰君なら喜んで参加してくれると思いますよ」

『うん。バスケバカだからね』

「それだとボクも青峰君の仲間になってしまいます」

『良いじゃん。相棒同士仲良くて』


立ち上がって時間を確認すると、夕飯の時間が迫ってきていることに気付く

そろそろ戻らないとまずいかと思いながら一度体を伸ばす


『じゃあテツヤ、今度パス教えてね。約束ね』

「…はい。約束です」


子供っぽい指切りをして約束を交じわすあたしとテツヤと一緒に夕飯を食べに大広間へ行き、その後さつきとお風呂に入った






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