第4章 入学式と振り分けテスト
その赤い髪が立っていた場所に立つ
桜は満開に咲いており綺麗な青い空、私立の大きな校舎という3つを同時に見る
そんないい条件が揃っているのに部活動の勧誘で人がごった返しており人だらけで風景が台無しだ
せっかくだから主人公の黒子を探すのも良いと思い足を進めると、高身長緑髪眼鏡そしてラッキーアイテムが揃った彼が前を歩いており、勧誘を受けていた
「あ!キミ本好きなの?文芸部とかどうかな?」
「いいやこれは電話帳なのだよ」
「電話帳も立派なほ…え!?なんでキミ電話帳持ち歩いてんの!?」
「ラッキーアイテムなのだよ。おは朝の」
「え!?えーと…え!?ラッキー…?なのだよ?」
ただでさえ目立つのに、本当にキャラが濃いなと思って追いかけていると前にはっきりと黒子の姿が見える
なんで見えるんだ?と疑問に思ったが、幽霊ではないのだから見えたっておかしくはない
それについて行けば高身長なことからバレー部に誘われている紫原と、女子に囲まれている黄瀬を見かける
『…違う違う。待ち合わせしてたんだった』
待ち合わせの時間はそろそろだとクラス分けが掲示されているのを確認する
ああ、今年も征十郎と同じクラスかとそのまま見ていると待ち合わせ相手かつ最後の1人、赤髪の彼がこちらに向かって歩いてきた
「#NAME1#」
『征十郎、おはよう。今年もクラス一緒だったよ。よろしくね』
「ああ、記録更新だね」
『ここまで来ると腐れ縁かな?』
小学校につづきまた同じクラスだと思うと学級委員決めが楽なの半分、征十郎にまた振り回されるのに溜息をつきたい半分ずつ存在する
だがこれから変わる環境に知り合いがいるという安心感に勝るものは無い