第34章 15番のユニフォームと風邪
虹村先輩達、3年生がスタメンから降格をしてしまってからのある祝日
強豪校だけあって練習があるわけですが、その休憩時間に初めて事実を知った
「黄瀬涼太くん?」
「ああ、この間会ってよー
さつき知ってのか?」
「それなら#NAME1#の方が詳しいよね!」
『まあ…同じクラスだからね
って会った!?』
「おー、ボール頭に当てちまってな」
…それはつまり、涼太がバスケ部に入ったってことか
じゃ今は3軍か2軍だな
『それ、顔で怪我してたら大変だったんじゃない?
相手モデルだし』
「…頭で良かったわ」
『そもそも当てるなよ』
問題がまず違うよね
バスケットボールってかなり硬くて当たると痛いんだから(前に虹村先輩に当てられた)
少し記憶を遡らせ、思い出しているところに青峰が急に咳き込み出した
『…寿命?』
「青峰くん死ぬの!?」
『…でも顔が赤く…倒れた!?』
「え、ええ!?」
『さつきドリンク作った!?
あ、でもあたしが朝に作ったな…』
ハッとして周りを見ると別にみんな普通に立っているし、倒れてもいない
理由を探すべく、目に集中し青峰の様子をじっと見る