第34章 15番のユニフォームと風邪
そのあと1軍選手はコーチによって集めれ、何かよく分からない話しを始めた
て言うか話しが変なところ長い!
もう少し手短に話して欲しいんだけど、ムリだな
「黒子テツヤ
次の試合から正式にベンチ入りしてもらう
背番号は15
6人目としての働きに期待する
あとで桃井にユニフォームのサイズを伝えておけ」
突然の言葉にテツヤは放心状態で固まっている
そんなテツヤをどういう気持ちで見てるかは分からないが、横目で見る虹村先輩
「やったなテツ!!」
「……」
「…ってあれ?
うれしくねーのかよ?」
「いえ…嬉しいんですが
正直実感わかなくて…いざもらうとなると…」
「今度は仮ではなく正真正銘のレギュラーだ
おめでとう」
「ま、いーんじゃないー?
別に」
「ああ、良かったな」
それぞれテツヤに感想を述べるキセキ
あたしは緑間のツンデレがどうにかならないか考えながらも、とりあえずコーチの話しに耳を傾ける
「それともう1つ
今までスタメンは現2・3年をローテーションで使ってきたが
今後は赤司達、現2年生を中心に使っていく
以上だ。解散!」
そんな先輩達を視界に入れ、聴覚の神経を尖らせて会話を聴こうと頑張る
「虹村…」
「ああ…
わかってたこった。驚きゃしねぇよ
あいつらが入ってきた日から遅かれ早かれこうなることは覚悟してた
その日が今日だっただけの話しさ
そこでだ#NAME2#」
『え、あ、はい?』
あたしと視線を交わせて何かを訴える虹村先輩
…多分先輩のお父さんのことだな
まだ心配してるのか、うん
『大丈夫ですよ
そのまま続けて下さい』
あたしのそんな言葉に虹村先輩はどこかホッとした表情と、頷きをこちらに返してくれた