第24章 頼って
放課後部活の際にもみんなからほっぺの傷やらなんやら心配されたが上手く交わし、練習終了後いつも通りロッカールームの前で自主練している征十郎を待っていた
「青峰っち、黒子っち!!帰りにコンビニでアイスでも食ってかねーっスか?」
「変わり身はえーなオイ!」
「何言ってんスかー、ソンケーする人にはケーイを忘れない男っスよオレは!ねー、黒子っち」
「はぁ」
家庭科で作った手作りクッキーを渡すくらいの仲になった
そのことにほほ笑みながら彼らのやり取りを眺めていると征十郎がロッカールームから出てきて、続いて緑間も出てくる
一瞬昼間ののことを思い出して少々恥ずかしくなったが、気にしないように無表情を心掛けた
「黒子と黄瀬の2軍同伴の結果は思った通りだったようだな」
「ああ」
「まああそこまでアッサリ認めるとは、拍子抜けと言うか、逆に不安もあるが……」
「なんだ。緑間はまだ黒子のことを認めていないのか?」
「…フン。まさか、とっくに認めているのだよ
オレも紫原も、そして先輩達もな」
「ならいいじゃないか、黄瀬はそれが少し早かっただけだ
あれぐらいわかりやすくてもいい」
保健室で彼が話したいことがあると言っていたのはこれかと察した
そしてこのあとに続く言葉も、あたしは知っている
「だが…気になることがあるのだよ。今回の件でお前が言った言葉、2つ目はわかった
だが1つ目は…黄瀬のポジションはアイツとかぶっているのだよ」
「灰崎か、そういえば今日も…」
「ああ…サボりなのだよあのバカは。見たんだろ苗字」
『…まあ、派手な子と居る所を』
「だが残念ながら実力はある。その上、今チームのSFの層が薄い
腹立たしいが奴がスタメンで黄瀬がその控えになるのではないか?」
「…いや、少し違うな」
征十郎の未来を見据えたような言葉に緑間ははてなマークを浮かべ彼の方へ顔を向ける