第24章 頼って
苗字side
いつの間に寝てしまっていたのだろうか、目を覚ますと天井が映り視線を横にずらすと赤い髪と緑の髪が見える
「おはよう名前」
「…目が覚めたか」
『…おはよう?』
「…目元の赤みが少々目立つね。冷やしておこうか」
「お前は一体…何で「緑間、言うな」」
冷蔵庫の前にいる征十郎の真剣な表情になんだそんなにひどい顔面なのかと不安に思っている
そのまま戻ってきた彼から保冷剤を受け取り、目を冷やす
「そうだ、今日の帰り2人に話したいことがある」
『今じゃダメなの?』
「ああ、実物を見てからの方がいいだろう」
『そっか…』
「どうした苗字」
『…いや、次LHRだから実行委員会で話されたことクラスに伝えなきゃなーって考えてた』
「無理はするなよ」
『うん。じゃあクラス戻ろう。ごめんね授業中に』
「気にするな」
『征十郎も、わざわざありがとう』
「いや、無事でよかった」
3人で話をしながらクラスへと戻るため保健室を出る
2人とも違うクラスなのにまた何かあると困るからとわざわざ教室まで送り届けてくれることになった
涼太と紫原が扉の前で待っており、存在に気がついた黄色いのが飛びついてきた
「名前っちどこ行ってたんスかー!心配したんスよ」
『ごめん戻ってくる時足滑らせちゃって、階段から落ちちゃったんだ』
「えー大丈夫?」
『うん。たまたま緑間通りかかって、助けて貰っちゃった』
「…倒れていたからびっくりしたのだよ」
「連絡くれればオレ走ってったのに!」
「ほっぺの傷もその時ついたのー?」
『そうそう』
「ふーん、まあ無事ならよかったー」
送ってくれた2人にお礼を言い教室に入っても、涼太がくっついたままで引き剥がすのが大変だった
こういうところが彼女たちにとって面白くないんだろうなと思うが、彼らを引き離すことは考えられない
その後、LHRで帝光祭の話をして無事に授業の時間は終了した