第30章 買い物と緑色と黄色
「#NAME1#っちじゃないッスか!」
『…へ?』
目の前に居るのはシャララオーラを出しているあの黄色いわんここと、黄瀬が立っていた
(一応)モデルである彼に話し掛けられれば相手のあたしは注目を浴びるわけで
その視線には好奇心や妬みなど色々な感情が混ざっていることが分かる
『涼太、仕事の帰り?』
「そうッス!
#NAME1#っちは?」
『服を買いに』
「なら俺が#NAME1#っちに似合う服を探すッス!」
『・・・は?』
恐らくポカーンとした顔で涼太の方を向いているだろう
え、ちょっと待て待て
『…あたしと涼太で買い物するってこと?』
「その通りッス!」
『…まあ、良いか』
「じゃ、早速行くッス!」
『う、うぇ?』
あたしの右手首を取り走り出す涼太
…こんなこと、前もなかったっけ?
とりあえず走り出す涼太に合わせて足を前へと動かす
涼太のシャララオーラのせいか、やはり視線はとても感じるが放置だ
「ここッス!」
『へ、あ、ぐへ』
目的地に着いたらしき涼太が急に立ち止まったため、あたしは見事なまでに涼太にぶつかってしまった
きゃ!とか可愛い声なんてあたしはとっさに出せないよ、うん