第30章 買い物と緑色と黄色
『はいこれ』
適当に100均で売っていたつけまつげを緑間に渡す
買うときに店員から謎の視線を送られたが、それは内緒にしておこう
「ありがとうなのだよ」
『礼には及ばないのだよ』
「・・・礼をしたいのだが、#NAME2#は何かして欲しいことあるか?」
『えー…特にないから良いよ』
「借りは作らない主義なのだよ」
『じゃあ今回だけその主義やめてよ』
「これだけは譲れないのだよ」
『えー…』
何かあるかなぁ。と少し考えてみるが、何も思い付かないために尚更眉を寄せる
『特にない』
「何でなのだよ!」
『じゃあ後日考えますよ』
「…無いなら仕方ないのだよ」
緑間は仕方ない。と言うに相応しい顔をして、溜め息を吐いた
そんな緑間を視界に入れていたあたしは本来の目的の洋服を買うことを思い出した
『あ、買い物忘れてた』
「そうか」
『貸しの内容、考えとくから』
「わかった
また明日なのだよ」
『じゃね』