第29章 恐怖のドリンク
そこから、あたしが青峰の背中に乗っていた状態から反対の青峰があたしの上に乗っているという状態になった
「ケーセー逆転、つーの?」
ちょ、ちょちょちょちょ待て!
青峰があたしの上に馬乗りしてる状態って…端からみれば、うん
『に、』
「に?」
『ににに虹村先輩助けて!
青峰に、襲われる!』
「「はぁ!?」」
『それに紫原、助けて』
「んー、分かったー」
青峰を絞め出す虹村先輩に、あたしを青峰から引っ張り出す紫原
助けてもらったあたしははぁー。と大きく息を吐き、乱れている心拍を整えられるようにと胸元に手を当てる
「#NAME1#ちん、だいじょーぶ?」
『だ、大丈夫じゃない
なのでとりあえずドリンク作ってくる』
「えー、でも部活もう終わりだよー
ほらー」
そう言う紫原の向く方向には、虹村先輩が部活終了の指示をしてそれぞれの片付けを始めている
視界の端には絞められて倒れてる青峰が見えた
…こんな奴が来月から先輩で良いのかと思ったのは、また怒られるから内緒の話し