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【黒子のバスケ】トリップしたけど…え?《1》

第23章 赤色と多忙な日





「赤司君の言う通りです。黄瀬君の態度はボクが少し戸惑うぐらい変わりました」

「そうか。それを確認しておきたかったんだ」

「胸のつかえが取れました」

「あんだけ校内歩き回って、結局それだけかよ……」

「オレもまさかわざわざ聞きにくるとは思わなかったよ」

「すみません。気になってしまって……」


テツヤは頬をかいて、その言葉を聞いた征十郎はあたしが持っていたブレザーを取り袖を通し始める

それと同時に午後の授業の予鈴が鳴り始めた


「やべっ!次、体育だ!テツ、赤司、苗字、また放課後な!」

「あ……」


テツヤは何か言いたそうにしていたが、足の速い青峰は颯爽と体育館から出ていってしまった

サンドイッチを食べ終えたあたしはゴミを小さくまとめ、立ち上がり彼らのところへ歩く


「青峰になにか伝え忘れか?」

「お礼を言いたかったのですが、間に合いませんでした……いつも言いそびれるんです」

「いつも、か」


征十郎はふわりと微笑み、テツヤはそれに気づいたのかじっと征十郎を見つめて口を開いた


「なんですか?」

「青峰とは距離が近すぎて、改まってお礼が言えないんだろう?」


征十郎の言葉にテツヤは再び息を呑む。図星だったのだろうと、あたしも小さく微笑んだ






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