第29章 恐怖のドリンク
「ってーな#NAME2#!
てめぇ何するんだよ!」
「#NAME1#さん…?
来たんですか」
『やっほー
テツヤはあのドリンク飲んでない?』
「おい!
俺のことは無視か!?」
「倒れて寝てたので、飲んでません」
『だって征十郎』
「やはりか…」
「理由は分かったのか?」
あたしと征十郎の反応に理由が分かったと理解したらしい虹村先輩
その言葉にあたしと征十郎は再び目線を合わせて頷いた
『紫原、今日ドリンク作ったの誰だったか、覚えてる?』
「えーっと…
あれ、みどちーん誰だっけ」
「俺は自主練してたからしらないのだよ
青峰、お前は知っているはずなのだよ」
「あ?知らねーよ
テツは?」
「確か…桃井さんだと…「「「「あ」」」」」
『だってさ征十郎』
「やはりそうか」
今ので予測が確信へと変わった征十郎
もちろん、虹村先輩はさつきの作ったドリンクと聞いて少し顔を青ざめさせている
そのことから急に倒れたから何事かと心配していた人達もホッと一安心したようで、安堵の溜め息を吐いていた
『ちょっと待ってて』
さつきが作ったと言うドリンクを人差し指につけ、ペロリと舐める
その瞬間に周りからのどよめきと、何か遠いものが見えてバタンと倒れた
だが、舐めただけだったため、そこまでの威力ではない
『…宇宙の果てが見えた気がする』
「#NAME1#、何を言っているんだい?」
「舐めただけでその威力は…危険です」