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【黒子のバスケ】トリップしたけど…え?《1》

第23章 赤色と多忙な日





「…まあ苗字の処分は後にするとして「え、虹村真面目に気づいてねぇの?」」

「…は?」

「髪が胸下で茶色、背が中3の平均よりちょい上。それで虹村も知ってる奴、だろ?苗字」

『は、はい』

「立ってみろよ苗字」

『え、あ、はい』

「髪の長さと色は?」

『お腹の真ん中当たりで、茶色です』

「背の高さは?」

『160手前くらいですかね』

「虹村が?」

『知ってるはずですけど…』


むしろ知ってなかったらおかしいと、彼が答えに気がついていないことがなんとなく予想できる

溜め息を吐いて虹村先輩の方を見るとポカーンとした顔をしていた


「…お前かよ!」

『そうです』

「なら早く言えよ!」

『だって特徴で良いって言われたし…』

「名前、自分が女子って分かってるのかい?」

『女子じゃなかったらスカート履いてないと思うよ。あれこんな会話この間もしたような』

「なら殴られなかったから良いものの、顔に傷でも残ったらどうするつもりだったんだ」

『…まあ良いでしょ』

「お前、もうちょい女子って感覚持てよなー」

『無理ですよ。キセキと一緒に居ると女子って扱いされないんですもん』

「…一理あるな」

「オレは名前が女性だと思っているけどね」

『確かに征十郎は女子扱いするよね。あと涼太とかテツヤは、だけど他は…』

「…あいつらには無理だな」

『大丈夫ですよ。あいつらに女子扱いしろなんて思ってませんから
そもそも虹村先輩も女子扱いしてないですよね』


あたしの言葉にびっくりしたのか、目を見開く虹村先輩に、他はコクコクと肯定を示して頷いている

そもそもバスケ部であたしを女子扱いする人が少ない気がするのは気のせいだと思いたい







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