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【黒子のバスケ】トリップしたけど…え?《1》

第23章 赤色と多忙な日





そうしてミーティングルームを訪れるとすでに征十郎が座っていた

瞬間移動でも出来るのかと彼の行動に驚いていると、虹村先輩から早く座れと視線を頂いたので再び征十郎の隣に座る


「ってことで灰崎の話なんだが…」

「また灰崎ですか」

「アイツもどうしようもねーからな」

『へー…殴るなら殴れって言ったのに…』


虹村先輩の言葉に前に灰崎に言った言葉を思い出して、溜め息を吐きつつ次の言葉を待っていた

だが待っていた言葉は全く来なく、逆にあたしへの謎の視線が送られている


「殴れって、物をか?」

『え?違いますけど…?』

「じゃあ人か?」


虹村先輩の質問に人と言われて一瞬固まった。あたしは人じゃなかったんだろうか


『人ですけど』

「それは誰かまで指定したのか?」

『指定、しましたね』

「…吐け」

『…は?』

「灰崎に殴れって言ったやつのこと、全て吐け。特徴でも許してやる」

『…特徴?髪がお腹の真ん中当たりで』

「腹の真ん中だと長いな…女子か?」

『そうですけど…』

「次だ」

『髪が茶色で、帝光中で』

「同じ学校なのか!?」

『…そうですけど?』


虹村先輩は何を考えているのだろうか、とりあえず特徴を離せと言われたから説明する

質問している虹村先輩は眉間に皺を寄せて考えているし、残りの先輩2人も考え込んでいた

征十郎に至っては目を瞑って考えており、何なんだこの無駄な時間はと、どうすればいいのか考える


「あと特徴は?」

『えー…背が中3の平均よりちょい上くらいです』

「他に特徴は?」

『分かりやすいのはないかと』

「学年は?」

『2年生ですけど?』

「…オレでも知ってるやつか?」

『知ってなかったらおかしいですね』


虹村先輩以外の人は分かったのか謎の視線をこちらに向けている

征十郎に至っては何やってんるんだという目でこちらを見ていたので、なんだか変な汗がでてきたため目を逸らした





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