第28章 虹色の救出
「てかお前普段と性格違くね?」
『え、まさか』
「なんつーか、大人びてるっつーの?」
『充分子供ですけど』
ふぅ…と溜め息を吐き腕を前に目一杯伸ばす
なんつーか、眠くなる季節だな
来月からついに先輩かぁ…と未だに中2になる自覚を持てないあたし
となると、原作が本格的に始まるわけか
変えられるように…守れるように頑張らないとな
『虹村先輩』
「なんだよ」
『夏まで主将、続けてくれますか?』
「…親父が元気なら、続けてやるよ」
『…ありがとうございます』
「俺こそ、サンキューな」
『…あ』
ふと気づいたのは何回か着信が来ていて、メールも数件来ている
キセキからのメールが多く、その内容は後からでも部活に来れないかが多いい
『このあと帝光中って行けますか?』
「ていうか今からなら普通に部活にも行けそうなくらい余裕だな」
『あ、じゃあ家寄っても良いですか?』
「別に良いけど、なんでだ?」
『忘れ物、です』
本当は虹村先輩に、ある先生を紹介したいだけなんだけど