第28章 虹色の救出
「#NAME2#のお袋さん?」
『あー、ああ、はい』
「何々この子、虹村さんの息子さん!?
征十郎くんに劣らずのイケメンね、#NAME1#ちゃん」
『比較的女子から人気はありますよ』
「そうなのか?修造」
「バッ、#NAME2#!」
…何だ、このカオスな雰囲気は
#NAME4#さんと先輩のお父さんが虹村先輩を質問攻めしてて、先輩があたしを睨んでる感じ?
・・・うん。カオスだな
「虹村さんの息子さんと私の娘が同じ部活とは知らなかったわー」
『あれ、話してませんでしたか?』
「いつも#NAME1#ちゃん"主将が"って説明してるからかもね」
「橙崎先生と修造の言う後輩が親子だとは知らなかった」
『…それは仕方ないかもです』
少し俯きながら呟くと、虹村先輩はびっくりした顔をしてこちらを見た
何その意外!みたいな顔は
絶対に失礼なこと思ってるでしょ
さすがに空気が重くなってしまったから話題を変えるために、#NAME4#さんに話し掛ける
『あ、それでお母さん、仕事は良いんですか?』
「あーそうそう!
虹村さん、ナースの人に呼ばれててね、#NAME1#ちゃん探しがてらと思って!」
『仕事サボりだけはやめてください』
「#NAME1#ちゃんは真面目ねー」
「じゃあ、橙崎先生
その呼んでいたナースの所に連れていってもらえませんか?」
「はーい
じゃあね、#NAME1#ちゃんに虹村くん」
「あ、ありがとうございました」
「じゃあな、修造に橙崎先生の娘さん」
『無理は、しないで下さいね』
あたしと虹村先輩に微妙な空気を残して、#NAME4#さんと先輩のお父さんはどこかへと向かっていった