第28章 虹色の救出
「親父」
「今日はずいぶんと早いんだな
それで修造…後ろに居る女の子は誰かな?」
『初めまして、帝光中バスケ部マネージャーの#NAME2# #NAME1#です
虹村先輩にはお世話になっております』
「君が例の…
修造から手の掛かる子だと聞いているよ」
『まったくその通りですね』
虹村先輩はあたしのことなんて紹介してんだよ
手の掛かる子で覚えられてるって、良い気分はしないよね
まあ…嘘ではないけど
「それでだ親父
こいつ、体調管理とかに長けてんだよ」
『中2病チックなんですけど…体調が見えるって言えば良いんですかね
それであたしが先輩のお父さんの体調を見たいと頼んだんです』
「そのことも修造から聞いているよ
本当にだとはびっくりだ」
何!?
虹村先輩はどれだけあたしのことを話しているんだよ!
眼の事まで話しても利点ないよね
「どんなものか気になる
調べてくれて良いよ」
『ありがとうございます
じゃ、ちょっとじっと見ますね』
先輩のお父さんから許可も取れたため、目に集中してじっと見る
『…終わりました
大体ですが、先輩のお父さんは今の調子なら冬まで、軽々先輩の卒業まで行けますよ』
「「!」」
『だからと言って、ムリはしないで下さいね
それが引き金になりかねませんから
あくまでも今の、現状の維持を考えてください』
「君は、すごいね」
…いや、寿命までは分からないけどさ
小説の5巻ネタであったから言っただけなんだけども
そんなことを少々考えていると、後ろからドアの開く音がして、後ろを向く
「#NAME1#ちゃん!
どうしてここにいるの?」
『お母さん
お邪魔しています』
「お、お母さん!?」「ほお…」
「え、何々この男の子!
もしかして#NAME1#ちゃんの彼『部活の先輩です』」
あ、つい#NAME4#さんの話しを遮っちゃった
…でもこれは仕方ないよね
仮に彼氏だったとしても、あたしはこのタイミングで紹介はしないな